安全を確保する最大の武器は英語力です。
英語力のない留学生活には危険が待ち受けています。
日本人とアメリカ人の人種的、文化的、経済的相違にも気を配らなくてはいけません。
「安全」の幅は広いですが、英語ができれば救われる場面がかなりあります。
自分の立場をきちんと説明できるだけの英語力は、安全で健全な留学生活を送るための必需品なのです。
英語力不足で授業についていけなければ、退学・強制送還といった事態も考えられます。
堕落して、麻薬の密売人をしているといわれる日本人学生がいるそうです。
いわゆる留学浪人ではないでしょうか。英語力が不足するため学部に入れず、ESLコースに長くいるうちに学費の問題もあり、ずるずると足を引っ張られていくのです。
車に限らず、何か事故を起こした場合、警察官にきちんとした事情説明ができず自分だけが悪者にされてしまうことだってあります。
アメリカ社会ではきちんと自己主張ができなければ生きていけません。学生にしても同じことで、自分の考えを表現できない学生は存在そのものがないに等しいのです。
胸の中に言いたい事があっても、言葉として出てこなければ意見・主張がないのと同じなのです。
つまるところ、この問題をおろそかにしてアメリカ留学はありえないということです。
アメリカの大学はどこも同じではありませんが、日本人留学生にとってはどこも同じだと言えるでしょう。
どこの大学も英語で授業を行うという点では、どこも同じです。日本人留学生にとってハーバード大学の授業が難しくて、小さな町のコミュニティカレッジの授業がやさしいなどということはありません。
初めての留学においては、アメリカの大学の授業がほとんど理解できないという点で変わりはありません。
どうせ理解できないのならば、理解できないなりに心くばりをしてくれる大学に入った方が良いに決まっています。
初めての留学の場合、2年制の大学に行くことをおすすめします。
入学出来たからと行って、卒業できるとは限らない。入ったとしても卒業証書をもらうためには相当の努力をしなければならず、この過程で勉学の面白さ、貴重さを身につけていくことができます。
これは曲がりなりにも大学に入り、アメリカの大学生としての自覚をもって初めて身につくものです。ESL、すなわち英語集中講座ばかりの勉強をしていては、この意識は絶対に生まれません。
大学の選択は大切です。TOEFL500点ないと、大学課程の授業は受けさせないといった硬直した姿勢を持っている大学は敬遠した方がいいでしょう。
最近はどこの大学も、ESL課程の学生に対しては、かなり柔軟な姿勢を打ち出してきています。体育も音楽鑑賞も絵画鑑賞も単位として認められます。
そういった、あまり英語の力を必要としない課目を受講させてくれる大学を選ぶといいでしょう。
アルバイトに明け暮れて苦学力行の末、無事大学を卒業するといった美談は、留学生に関する限りありえません。原則として
留学生が働くことは禁じられています。
ビザを取得するときに財政証明書を提出するのは、在学中に金銭的な問題を起こしませんという証です。違反すると、最悪の場合国外退去命令が出ます。
軽々しくアルバイトなどはしないように。
留学生を所管するのはアメリカの合衆国移民局です。ここの規定(下記)に違反すると、退学、強制送還という処分をうけることになります。
- 外国人学生はフルタイム(毎学期12単位以上取得する)の学生として在籍すること。
- 各大学は学生ビザ所有の学生が入学しなかったとき、成績が芳しくないとき、出席日数が不足しているとき、退学・停学したとき、あるいは就職した場合は、移民局に届け出ること。
- 学生は次の義務を負う。
- 入学を許可された大学にフルタイムで在籍すること。
- 住所を変更した場合は10日以内に移民局に通知すること。
- 移民局の許可なしに、学校外で働いたり、他校に転校しないこと。
みだりに愛敬をふりまかないこと。
日本は島国で歴史も古い国です。そのため民族の一体感が他の国より強いと言われています。異国で出会った見知らぬ日本人に平気で荷物の番を頼んだりします。人を疑ってかかるという発想が希有なのです。
しかしアメリカ人など欧米人は、どちらかといえば「人を見たら泥棒と思え」の発想からきています。さまざまの人種からなる国だけに、自分の身は自分で守るという決意が必要になります。
また、彼らのこの発想を理解しておかないと、身を誤ることになります。例えばよく知らない人と無防備に付き合ってはいけません。
特に日本人女性は、白人男性に対して警戒心を緩める傾向が強いようです。
ある種の外国人にとっては、日本人女性の愛敬を自分への感心と受け止め、やがてはリスクを呼び込むことになることもあります。
赤の他人への度の過ぎた愛敬や笑顔は「誘って下さい」と催促しているようなものです。