4年制大学と2年制大学がある。大学同士で単位の互換が認められているのが大きな特徴です。これをトランスファーと呼びます。
留学生にも適用されるので、おおいに活用しましょう。
一般に bachelor's degree(学士号)のための、アカデミックな架け橋(academic bridge)と言われたり、高等学校との間の踏み石(stepping stone)などど言われたりしています。
要はAという大学で取得した単位をもってBという大学に移行できるシステムです。
4年制の大学の間ばかりでなく、短大の2年間で取得した単位を持って、4年制の大学の3年にも進学できるのです。
しかし、これは時間のロスを意味するものでもなければ、取得単位のロスを意味するものでもありません。ましてや金銭的な損失をこうむるものでもありません。
むしろ学生が取得した単位を尊重する姿勢が感じられます。日本や他の国にない、アメリカの大学独特のシステムです。
アメリカにおける4年制大学と2年制大学
アメリカにおける高等教育のシステムは、世界でもきわめて独自のものとされています。
もちろん日本の大学のあり方と非常に違うので、留学するにあたって、そのシステムに精通しておくのは英語力を高めるのと同じくらい大切なことです。
基本的には
- Associate Degree(準博士号)を取得する2年制度大学
- Bachelor's Degree(学士号)を取得する4年制度大学
- Master's Degree(修士号)を取得する大学院
- Doctoral Degree(博士号)を取得する大学院
以上が高等教育に関する仕組みですが、ここでは2年制の大学と4年制の大学について、少し解説を加えます。
1800校あるアメリカの4年制大学
アメリカの大学は、college あるいは university と呼ばれます。
カレッジは日本の専門学校にあたり、ユニバーシティが大学にあたると思っている人がかなりいるようですが、これは正しくありません。
カレッジというのはアメリカの一般大学 を示すもので、2年制大学も4年大学もすべて含めて、カレッジといいます。
だから、日本語の「4年制大学」を単純に英語に訳せばすべて college だと思ってよいのです。ユニバーシティは、いくつかのカレッジやプロフェッショナル・スクール(歯医者、建築、看護学、経営管理など、その分野におけるプロを養成する大学)を傘下に持ち、大学院レベルの教育も行う大学をいいます。
たとえば有名なハーバードユニバーシティなどは、いくつかのカレッジの複合体なのです。ところが今はこの呼び名もかなり混乱してきており、単純にcollege を university と名乗る大学もあります。だからどちらがレベルが上でどちらが下だなどという、とらえ方は間違っているといってよいでしょう。
現在アメリカのは認定委員会の認定を受けている4年制大学は約1800校あります。
アメリカの2年制大学は約1300校ある
2年制大学には community college と呼ばれるものと junior college と呼ばれるものがあります。
community college は地方のコミュニティが主として地域住民のサービスのために設立した公立大学です。
junior college は一般に私立の2年制大学がつける呼び名です。最近では、junior という呼び方が何か一段下に見られる感じがあるとかで、junior を外してしまう傾向にあるそうです。
アメリカは日本と違って、大学設立にあたり、いわゆる文部省といった中央官庁の認可を必要としません。
アメリカは世界でも唯一、高等教育について学校関係者や民間人からなる、それもボランティアの団体である委員会が学校として適格か否かを判定し、適格であればそれに認定を与えるという制度をとっています。
委員会には二つの組織があります。
- The Council on Post-secondary Accreditation (COPA)
- The United States Department of Education (DOE)
それぞれの組織が認可機関をその中にもっており、たとえばCOPAは、50を越える認可機関を持っています。
各大学に認定を与える通称「大学認定委員会」は、この認定機関の一つです。
全米を6つの認定委員会でカバーしており、カバーしている地域によって中北部大学認定委員会、西部大学認定委員会などと呼ばれています。
また、プロフェッショナル教育については、プロフェッショナル教育認定機関があり、心理学、化学、ビジネスなどは、それぞれの分野の認定機関から認定を受ける必要があります。
認定委員会の認定を受けた認定校に入らないと、就職、奨学金などあらゆる面で不利になり、特にトランスファーと呼ばれる、アメリカの大学独特の「大学をある程度自由に替えられる制度」の適用は、認定校の間でのみ可能です。
大学認定委員会の認定校は、コミュニティカレッジなど、2年制の大学が約1,300校、4年制大学が約1,800校といわれています。
|
2年制 |
4年制 |
|
AAS |
AS |
AA |
BA |
BS |
A. General Education (一般教養)
- Communications (コミュニケーション)
- Humanities (人文科学)
- Social Sciences (社会学科)
- Mathematics (数学)
- Science/Computer Science (科学・コンピュータサイエンス)
- General Education Electives (一般教養選択科目)
|
20 |
30 |
45 |
60 |
48 |
B. Major (専攻)
- Major Core (主専攻)
- Major (専攻)
- Major Electives (副専攻)
|
40 |
31 |
13 |
40 |
60 |
| C. Free Electives (自由選択科目) |
4 |
3 |
6 |
28 |
20 |
| Total for Degree (学位に必要な単位) |
64 |
64 |
64 |
128 |
128 |
- AA (Associate in Arts degree--文学準学士)
- AS (Assdociate in Science degree--理学準学士)
- AAS (Associate in Applied Science degree--応用理学準学士)
以上の準学士は、合計単位が60~70と学位により異なります。
- BA (Bachelor of Arts degree--文学士)
- BS (Bachelor of Science degree--理学士)